現在、各自動車メーカーが省資源や環境対策、排出ガス対策のために開発しているエンジンは、希薄燃焼方式で少ない燃料でエンジン効率を高め、ポンピングロス※を低減させてエネルギー効率を高める構造になっています。
当然、オイルもそれに合わせて開発されており、粘度も低フリクション(摩擦)タイプの5W-20/0W-20などの低粘度化が進んでいます。
しかし低粘度オイルの使用過程で油膜切れや異音等の問題が生じ、自動車メーカーのお客様相談室でも、より粘度の高いオイルの使用を勧めている状況です。
その原因を精査すると、現状の市販低粘度オイルで低価格の製品では、高速走行や長距離無休息ドライブ等に対応できず、エンジン温度上昇によるオイル粘度 (油圧)の低下を招き、トラブルの原因となっている場合が多いようです。
しかし高粘度オイルを使用すると燃費低下をおこします。
F020は長年培った当社のノーハウをいかし、3,500回転・3時間連続運転でも油圧低下をおこさずに走行でき、環境にも配慮した高性能オイルです。
※吸排時において負圧のみで作動するピストンが高粘度のオイルを使用した場合、流体抵抗が起きる事によるロスで特にスロットルバルブが閉じている場合に多くなる。
特徴・成分
F520は基油として HIVI(高度水素化精製基油)をベースとしてPAO(ポリアルファオレフィン)・複合エステルを混合し高温時の熱だれを防ぐようにしています。
又、清浄性・潤滑性能が常に良い状態であるように、数ある添加剤の中から選りすぐりの物を選択しました。